2012年冬:新アニメ1話感想


■偽物語

個人的期待度…★★★★☆
真宵派です度…★★★★

シャフト演出がばっちりハマって大ヒット作になった「化物語」の続編。

そもそも映画で「傷物語」をやる(西尾維新アニメプロジェクト3弾)って話が先にあったんだけど、その後にテレビ版「偽物語」が放送する(西尾維新アニメプロジェクト4弾)ってことになって、結果として4弾である「偽物語」が3弾「傷物語」よりも先に発表になったって経緯らしい。

さすがに作画は気合入ってて、クセのあるレイアウトでどんどん押してくる。内容的には所見お断りの前作の後日談的な感じでのキャラ紹介だったけど、なんだかんだで今後が楽しみになってしまうなー。

あと真宵のもみあげって根元が切れてるのがデフォなのね。



■モーレツ宇宙海賊

個人的期待度…★★★★
黒髪メガネロングがエロいねー度…★★★★★

「ナデシコ」の佐藤竜雄監督に、キャラ原案にあきまん、メカニックデザインに河森正治という豪華なラインナップ。制作は個人的に当たり外れの大きいサテライト。

美少女+スペースオペラってことで、「キディグレイト」とか「ヤマモト・ヨーコ」を彷彿させる感じ。ゆるふわ萌えアニメやヤンデレサイコアニメが流行してる中、ちょっと昔の匂いのする正統派美少女SFがどこまで勝負できるか。正直あんまり勝負できなかったアニメが多いので、頑張って欲しい。



■キルミーベイベー

個人的期待度…★★★
幼稚園児だとばかり度…★★★★★☆

センスの良い単行本表紙で書店では気になっていた四コマのアニメ化。

でー電波というか中毒性の高いOPを見ていたら、キャラクターデザインが長谷川眞也で声を出して驚く。「ウテナ」や「ざくろ」などのエロい絵を書く人だと思ってたので。

絵柄から。殺し屋幼女がメインのギャグ…と思ってたら、幼女じゃなくて高校生だった。もうその年齢だと普通に人を殺せる年齢だし、ギャグとして成り立ってないような…。あとボケは一般人の子で、殺し屋ソーニャはむしろ突っ込みなんか。

30分通しのストーリーがあるわけではなく、ショートギャグを次々と見せていくスタイルで、「けいおん!」よりは「日常」的な作り。どんどんギャグを出してくれるのはいいんだけど、見る側としてはテンポが安定しなくて、ちょっとまだ乗り切れてない感じかなー。EDの珍妙な動きは楽しかった。

あと余談だけど、ロシアの美少女殺し屋っつーとダカザン二期の虫使いターニャを思い出してちょっとムズムズする。ちなみにターニャは13歳のはずなんでソーニャの方が年上。



■探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕

個人的期待度…★★★☆
またG4特別ラジオやってほしい度…★★★★★★★★

一期一話を見た時は「ギャラクシーエンジェルやりたいんだろうけど、なーんか空回りしてる感が」とか言ってたのに、三話くらいで面白くなってしまいあっさりと手のひらを返させていただいた、オタク大好きミルキィホームズの第二幕。

今回も相変わらずなノリで、こちらも見方が分かってるのですんなり安定株に。にしてもミルキィって、強引なまでにスポーツに絡んだりして存在をアピールしているのが、なんだかんだで効果出てる気がする。



■あの夏で待ってる

個人的期待度…★★★★☆
長井カラー満載度…★★★★

最初に言っておくと、実は「おねティ」見てません。地上波で放送しないアニメはなかなか厳しい…。やってることはベタな美少女押し掛けものなんだけど、長井龍雪監督ってことで「あの花」っぽい叙情的雰囲気があって軽さを感じさせない。全体的なクオリティが高くて先が楽しみだ。

にしても、夏に見たいアニメだよなー。



■Another

個人的期待度…★★★★
惨劇の始まりだー度…★★★★

こちらも季節外れのホラーもの。いとうのいじがキャラ原案ってことで女の子みんな可愛い。「いろは」のP.A.Warksってことでアニメの質は安定してそう。一話はとにかく不穏な空気を感じさせまくってて特に派手な展開は無いんだけど、みんな可愛くてまいったねこれ。

まあ今後は彼女らがキツいことになっていくだろうし、どんどん不快な気分にさせていって欲しいわー。



■パパのいうことを聞きなさい!

個人的期待度…★★★☆
略称に☆ひとつ度…★★★★

なんつーかタイトルからして不穏なものを感じさせるんだけど。略は「パパきき」とかかなーと思ってたら「ぱいぬき」が一般的らしくて思わず膝を打った。ラノベ原作→コミカライズ→アニメ化という順調なステップアップのようだ。

でまータイトルから予想される通り幼女が出てくるんだけど、複雑な家庭事情とかも書かれてたりして、どっちかというと家族愛的なドラマが展開されそうでガッカリ…じゃなくてホッとした。



■男子高校生の日常

個人的期待度…★★★☆
腐に人気出そう度…★★★★

ネットでちょっと話題になってたのを知ってる程度。「男子高校生よ、バカであれ」というコピーの割にはストレートなバカではなく、一歩引いたメタ感のあるギャグが多い。モノローグでツッコミが入ったり、ギャグのテンポがまんま「銀魂」なうえに制作がサンライズでガンダムネタとか入れるのでますます銀魂だ。

とりあえずは何も考えずに見れるタイプ。ところで凄い基本的なことなんだけど、これって腐女子枠でいいんだよね?



■アマガミSS+plus

個人的期待度…★★★☆
モテすぎ主人公にイラッ度…★★★★

レコーダーに残ってはいるものの、まだ五話くらいまでしか見ていないアマガミが二期始まってしまったー。今回は裏番組のタイミング的に生で見れそうなので、もう普通に見ちゃう。

清潔感のあるデザインに安定した作画で、学園ハーレムものとして実に優秀だとは思うけど、一ヒロイン二話というスタイルなのでいまひとつ物足りないというか。今回のエピソードももっとハラハラさせられるかと期待したんだけどなー。エロシチュへのこだわりは素晴らしいものがあるので、これからますますのフェチ度が上がっていくのを期待したい。



■ゼロの使い魔F

個人的期待度…★★★☆
今回もEDの破壊力がハンパない度…★★★★★★

すでに古株でありながら、やはり毎度その破壊力に転がり回るゼロ使のファイナル。すでにラブコメとしてのハラハラ感も過ぎ去り、あらゆる描写がニヤニヤに繋がっていく。

シャナのアニメがもーよく分からん状況になってるので、こちらは分かりやすく進んで欲しいところ。あと作者のノボルさんにどんどん幸運が訪れますように。



■BRAVE10

個人的期待度…★★★
いろおとこだらけでたいへんだ度…★★★

「七人の侍」のリメイクのSAMURAI7に対してる訳じゃないだろうけど、「真田十勇士」をモチーフにした美形いっぱいな時代物。ただしBLではなく、主人公として不思議な能力を秘めたヒロインがいる、いわゆるドリームの方。なにげにドリームは楽しめる作品が多いんだよなー。



■テルマエ・ロマエ

個人的期待度…★★
FROGMAN丸だし度…★★★★★

公衆浴場をテーマにした人気ギャグ漫画がノイタミナで全3回のアニメ化。なんだけど、エグゼクティブディレクターとしてFROGMANの名前が。制作協力としてGONZOが入ってるんだけど、実際に見てみると動きやテンポのせいで完全にFROGMANのアニメって感じるなー。

実写化といいアニメ化といい、一気にブームを作ってる感じが「江古田ちゃん」っぽくてちょっと心配になる。江古田ちゃん好きだけど、実写だのアニメだので何度も「猛禽めー」とか同じシーンを見せられるのは辛かった。



■妖狐×僕SS

個人的期待度…★★★☆
りりちよ様のニーソ欲しい度…★★★★★★

いぬぼくシークレットサービスと読む。お嬢様&執事もので基本は腐向けなんだろうけど、毒舌だけど実は常識人でやたらオロオロしてしまう「ツンしゅん」なるヒロインのりりちよ様が可愛らしい。まーとにかく実は妖怪な美形が集まったマンションを舞台にバタバタするっぽい。りりちよ様の可愛さと絶対領域だけでも見る価値あり。



■夏目友人帳 肆

個人的期待度…★★★☆
猿面こわい度…★★★★

もう4期目かー。なんていうか既に書く事がないなー…などと思いつつ見るんだけど、やっぱり面白い。それにしても4作目でようやくちょっとだけ心開くようになってきたって夏目の重傷っぷりは相当のもんだ。



■ハイスクールD&D

個人的期待度…★★★☆
おっぱいフェチではないので…度…★★★★

富士見ファンタジア文庫が原作ってことで、「これゾン」「いつ天」のような学園ファンタジーエロ枠。女の子はみんな可愛いし、「ハーレム王に俺はなる!」ってことで、死ぬ間際までおっぱいのことを考えている主人公もいい感じ。現地点で見えてる設定として目新しさは感じないけど、おっぱい枠としてゆさゆさして欲しい。



■戦姫絶唱シンフォギア

個人的期待度…★★★★☆
二話以降気になる度…★★★★★

ぱっと見で、「アキハバラ電脳組」時代まで逆行したようなバトルスーツ、タイトルはどことなく「神曲奏界ポリフォニカ」を彷彿とさせる…ということで、正直あんま期待してなかったんだけど。 いざ始まってみたら。全く予想外の重い展開に驚かされた。単純に「人が死ぬ」ってだけじゃなくて、最初に遺影を見せておいて常にハラハラ状態をキープさせるとか、上手い仕掛けだなーと感心。

正直なところスタッフ的には存じ上げない人が多いんだけど…というか、原作はミュージシャンとゲームクリエイターの連名?なんか色々と謎だ。



■輪廻のラグランジェ

個人的期待度…★★★☆
さわやかー度…★★★★★

リア充女子高生が突然ロボットに乗り込んで敵と戦うっていう、分かりやすいストーリー。鴨川が舞台で、いわゆる村おこし企画が進んでるらしく背景はすげー美しく描かれているけど、結局はアニメが面白いかどうかなんだよなー。

あとwikiによると、日産自動車のデザイナーがコンペをしてロボットの原案を決めたらしくて、言われてみればスタイリッシュさを感じなくもない。

作画は良好で、とりあえず全体的に爽やかで透明感のある空気なのはいいんだけど、まだストーリーがどう展開するかは見えないな。「モーレツ!宇宙海賊」と同じく佐藤竜雄が指揮を取ってる。「女子高生が巻き込まれて…」と、似ている設定の二作品を見比べるのも楽しいかも。



■アクエリオンEVOL

個人的期待度…★★★★
なぜ髭男爵が度…★★
本格的にデザインされたロボットにぶっ飛んだ設定、バカバカしいノリ、そしてOP曲とパチンコCMで有名なアクエリオンの新作。世界としては一応繋がっているようだけど、キャラなどは一新している。正直なところ前作の終盤は「凄いことになってる」ことは分かったものの、記憶に残ってるのは「腐の方々が喜んでた」てことくらいなので、僕も新規のようなものだ。

前作のどこかドロ臭いキャラが、なんていうか普通に可愛い&美形になってた。こうなったらなったで、前作のドロ臭さが懐かしくなるんだから我ながら面倒な。異常に男女間に壁を作っている世界観のせいで、むしろ男女のイチャイチャ感が浮き立っているなー。

作画は良好だし、曲も菅野だし、シリーズ構成は「いろは」「true tears」等でドロドロした女性を書くのが大好きな岡田マリーだしで、まずは見逃せない感じか。あと、リアル脱出ゲームで名を馳せているSCRAPとのコラボイベントのCMが流れたのは驚いた。もうチケット取ってあります。