2010年夏:新アニメ1話感想


■アマガミSS

個人的期待度…★★☆
黒髪はいいわね度…★★★

名前は聞いたことあるギャルゲーがアニメ化。どこか「キミキス」を思い出すな。制作はAICか。

学園を舞台に、多数の女の子が出てくるオムニバスラブストーリーっぽい。クリスマスってのは共通のテーマというかキーなのかな?

とりあえずは特徴のない学園生活。あこがれの先輩に友達感覚のさばけた女の子に正統派優等生に妹に新谷とよりどりみどりで困りますね。

女の子は総じて可愛いし、制服のスカートも短いのは嬉しい。ものの、押入れに引きこもって自作プラネタリウムに興じつつ、宇宙空間に全裸イメージの主人公はちょっとどうかしてる。まさかこんな男がモテたりするんじゃないだろうね。…と思ってたら案の定モテてやがる。ふさけてんの?

でもって、摩央姉的な美女先輩にからかわれた挙句に勢いで告白して玉砕。ちょっと優しくされただけで突っ走ってしまう非モテ特有の行動には共感が持てなくもないけど、むしろ軽薄なイメージの方が強いなー。この手のアニメは主人公がクズなのが多いけど、今回はどこまでいってくれるかー。



■黒執事U

個人的期待度…★★★
やはり小野Dか度…★★★★

前作はとにかく事あるごとにフルネームで呼んでいるのが気になってしょうがなかった。ショタと悪魔な執事の人気作続編。

相変わらす女の子の好きそうなお耽美な雰囲気。全裸や半ズボンなショタはもちろん、目玉焼きまでエロく描くのはどうなん。

新お坊ちゃまは性格ひん曲がりすぎで、おじさんを舐めまくるのはいいとしてもメイドの目をえぐるのにはドン引き。女の子はこういうのが好きなんー?

…と思ってたら、ラストにセバスチャンとシエル登場。これは喰霊のようなフェイク主人公1話だったってことなのかしら。EDはすっかりシエルが出まくりだし。次回予告はシエルどころかゆかりんなお嬢様まで。

まー新お坊ちゃまも訳ありのようだし、普通に対立の図式になるのか。にしても前作ラストでシエルは魂を食われたような感じだったけど。んーそこらへんどうなってるのか気になるようなどうでもいいような。



■伝説の勇者の伝説

個人的期待度…★★☆
90年代の香り度…★★★★☆

バリバリの「剣と魔法と」な世界。キャラの色使いとか、ちょっと古くないすか?

ずいぶん大雑把に世界観を説明しているような、「勇者」とは?というようなメタ的問いかけなようなナレーションから始まって、色々と恥ずかしさが漂う単語や魔法呪文がちらほら。ライトノベルというよりは、ファンタジー文庫って雰囲気を感じる。

とにかくキャラが多いし、あちこちで話は進んでるし、過去の因縁もありそうだし、そもそも主人公たちが何をしているか分からないしで、どこを基準に見ていけばいいのか分かりづらかった。んーそれにしても昼行灯タイプの主人公ってのが、やっぱどこか古い匂いがしちゃうんだよなー。



■祝福のカンパネラ

個人的期待度…★★☆
エロ無しでこれは度…★★★★☆

これまた今時の美少女いっぱいのファンタジー。えーともともとはエロゲだったのかな?

世界観としてはほのぼのとしていて基本お気楽っぽい。草食系男子の主人公がハーレム状態のモテモテで何ともやるせない。女の子は可愛いのはいいんだけど、髪の色が色々とカラフルすぎてエロゲっぽさが強いなー。

正直いまのところ特に見所は無かったけど、ライバル姉妹はちょっと可愛かった。



■生徒会役員共

個人的期待度…★★★
生理用品度…★★★★

マガジンで連載中のエロ四コマがアニメ化。だけど未読。すでにマガジンすら読んでいない僕がオタクなんておこがましいわ。

女子の口から締まりだのイカ臭いだのの単語が飛び出して、エロというよりはエグい下ネタなんだな。B型H系はエロをベースにした空回りギャグだったけど、こちらは投げっぱなしでむしろ「生徒会の一存」のシモ版という印象があるかな。

いかにも四コマ原作らしく小ネタがどんどん押し寄せてくるのはいいとして、ハンコで突っ込みを入れるようなブリッジも含めてテンポが早すぎてゆっくり笑っている暇もないような。あと僕が言うのもなんだけど、生理ネタが多すぎませんか。

EDは本編とがらりと雰囲気が変わって味のある作画。本編のキャラデザに正直これといった特徴がない分、なんか面白さが際立つな。



■オオカミさんと七人の仲間たち

個人的期待度…★★★☆
線はとらドラっぽい度…★★★★★★

ファンタジー的なアレかと思いきや、童話キャラをモチーフにした夜桜四重奏、レンタルマギカ的な学園何でも屋ものだった。

ヒロインは足を出しててなかなかに可愛い。JCスタッフってことで作画は期待できるかな。第一話から銭湯というサービスはいいんだけど、個人的にはもうちょっと足を出して欲しいにゃー。その点で今回のヒロインのキックは良かったですね。やっぱ足だよねー。(足足うるさい)

でー結局のとこ今回のオチはシンデレラを捻ったものだった。今後もいろんな童話から持ってくるんかな。

正直、童話というモチーフや何でも屋フォーマットにはあまり新鮮な魅力を感じられないんだけど、まー女の子が総じて可愛いからいいんちゃう?



■世紀末オカルト学院

個人的期待度…★★★★
アニメノチカラやるじゃん度…★★★★

タイトルからしてレトロな。今までのラインナップは正直いまひとつパッとしていない「アニメノチカラ」枠。

オカルトものは、だいたい「本物のオカルト」パターンと、「オカルトを暴く」パターンに分かれると思うんだけど、これは「オカルトを暴く」と見せかけて「本物のオカルト」ってパターンっぽい。そこらへんをはっきりしてもらわないと、どうにもフワフワしちゃうな。

見るからに怪しい雰囲気な学校で、いきなり校長の葬式というショッキングな出だし。でもってテープから流れてくるあまりにも怪しい遺言に、どっかの宗教アニメかと思った。

ギャグなのかシリアスなのかも分からないドタバタな展開なんだけど、そこが変な魅力になっている。とりあえずヒロインに関しては超ミニでありながら、パンチラは無いっていうか、見えそうなときは塗りつぶす銀鈴パターンか。それはそれで。

まーとにかくオカルトどうこうよりも、アニメとしてのカオスっぷりを期待した方が良さそう。しかし一番気の不思議は、子安にデブキャラというキャスティングだな。



■ぬらりひょんの孫

個人的期待度…★★☆
ED頑張って度…★★★

ジャンプ原作の妖怪漫画らしきものがアニメ化。主人公はなんとなくネギ君似なんだけど、カラス天狗とかはどうしても高橋留美子を思い出すな。とりあえずは、いかにも少年誌っぽい妖怪もので、斬新さはないけど、安心して見れるっちゃ見れる。

明るくてパキパキした感じの画面は武装錬金っぽい。人気声優も多くて全体的にクオリティは高いんだけど、ジャンプアニメってだけで「どうせ美形ばっかの異能力バトルになるんでしょー?」て悪印象がついちゃってるなー。リボーンも結局バトルになって切っちゃったしなー。

まあこの作品がどうなるかはまだ分からないし、女の子も可愛いのでもうちょっと見ていこー。それにしてもEDの動きそうで動かないSDキャラは何なんだ。



■ストライクウィッチーズU

個人的期待度…★★★★☆
股間度…★★★★★

前作に関して言えば、まーパンツどうこうはもちろん大歓迎として、豊富なキャラを丁寧に書きつつ、ネウロイとの接触までも話しを進める良作…と思いきや、意外とあっさり終わってしまったという感想だったんだけど。

そんな前作から半年後の世界。平和な日常に戻っていた主人公は、またしても戦火に身を投じることに…という、ある意味そのまんまな続編。本来なら地味になりそうな導入を、回想シーン的なイメージでアクションも見せていたのはさすがというか。

でーその戦闘シーンがいい出来で、エロいアングルながらも激しく動き回るせいでそこまでエグくはない…ってことにしようとしてるのか?サブリミナル的に尻や股間が大きく映し出されてなんたる破廉恥な。いいぞもっとやれ。

まーそんなわけで、十分に期待通りの第一話でしたとさ。これは一時停止&コマ送りのお世話になるにゃー。



■もやしもん

個人的期待度…★★☆
ナッキーの足のアップは高評価度…★★★★★

すでに以前のアニメで大筋は知っているので、そこらへんの新鮮さはいまひとつ。

キャスティングは加藤夏希を含めていい感じで、ぬいぐるみ的な菌類キャラも実写との相性がいい。CGは迫力があって良かったけど、実写+CG菌類てのも既にアニメ版OPでやっちゃってるからなー。

んー出来はいいんだけど、どうせなら新しい作品でここらへんの技術を見たかった気分。



■屍鬼

個人的期待度…★★
モブも描いてあげてください度…★★★

いきなり「第遺血話」でずっこけ。原作は有名ホラー小説、さらにコミカライズされているようだけど全て未読。

田舎もの特有の閉鎖感や猟奇感を漂わせつつ、主要キャラは目がキラキラの藤崎キャラ。その他の老人はちょっとリアル入ってて怖い。…という、どうにも地に足のつかない画面。

まずは連続死亡&謎の洋館&ヒロイン死亡というスタート。まだ作品の方向性が分からないので、疫病か呪いか魔物か殺人鬼なのか不明。ヒロインが蘇ったりするのかも分からない。

とりあえず今後もどんどん人が死んでいくようだけど、そういった展開どうこう以前に、とにかく全体から漂う違和感が半端ない。「怖くて楽しみ」というよりは「この作品がどうなるか、不安で楽しみ」となってしまっているなー。



■戦国BASARA2

個人的期待度…★★★☆
OPダンス希望度…★★★★☆

腐の方向けかと思いきや、豪快なアクションと行き過ぎた演出で人気作になった深夜アニメがまさかのハガレン後番組に。

しかも前作からそのままの続きで、信長ではなく秀吉が敵ボスか。いきなり何の説明も無く見始めた人のポカーン面が目に浮かぶ。

というわけで基本は全く変わらず。鉄拳対話などはちゃんとパワーアップして、いきなりアッパーから入るとは。ちなみに「武田名物 殴り愛」というそうです。シャクだけど面白い。

元ネタというか日本史に全く疎いもんだから、分かってたらもっと細々したところで笑えるんだろうなーと思うと悔しいんだけど、まー話の行く末が分からなくて良かったという、原作未読な楽しみ方ができるっつー解釈をしとこー。



■満腹少女ドラゴネット

個人的期待度…★★★
もっとカオスを度…★★★★

公式サイトを見て特撮だと思っていたら、妙にクオリティの高いアニメのOPが出てきて驚いた。キャラデザに「ケロロ」の吉崎観音や毎度おなじみの雨宮を持ってきたり、それなりに力は入ってる感じ。まー本編は特撮なんだけど。

3人組女子高生探偵が変身して悪と戦うという分かりやすいフォーマットで、ちょっとアクション要素が多めか。タイツ式のコスチュームはかっこいいんだけどエロ可愛さがもうちょっと欲しいところ。でもってEDはきるみんのNOKO-JUMP。うーむ色々と詰め込んでるなー。

とりあえずはシリアス路線ではなく、ギャグ多めのアイドル特撮って感じ。個人的には「トトメス」や「パンシャーヌ」などの不思議系コメディの奇妙なテイストを入れてくれたら嬉しいんだけど。まーまずは白紙状態の提供画面にどこかスポンサーが入って欲しい…。



■あそびにいくヨ!

個人的期待度…★★★☆
諜報員多すぎ度…★★★★★

前情報何もなしでサイトをチラ見して、お気楽お色気アニメかーと思いきや、いきなり戦場にバブクラ的パワードスーツという妙に重い雰囲気でびっくりした。原作はラノベか。

沖縄という明確な舞台で、さらに兵器とか出てくる社会派…と思ったら、巨乳ネコミミ宇宙人が押しかけ女房になるといったあたりはお気楽な。女の子はちょっと癖のある作画。まーとりあえずパンチラがあるのは嬉しい。

オタク気質の主人公に幼馴染、押しかけ巨乳宇宙人と、キャラとしては「おまもりひまり」のSF版とも言えるほどのベタっぷり。なんだけどそれはあくまで表面上の話で、その裏では様々な組織や陰謀がうごめいているようだ。ありがちなラブコメフォーマットを逆手に取ったハードドラマが展開されるのか。

正直タイトルとぱっと見で油断していて、思いのほかのハードな雰囲気に引き込まれた。今後ストーリーとしてちゃんと収まるかは不安だけど、これはちょっと先が楽しみだな。



■セキレイ〜Pure Engagement〜

個人的期待度…★★☆
パン1はちょっと度…★★★★★

うわー前作覚えてねー。確かカップルを逃がしつつ、ヒロインの中に隠れていたなんかが覚醒して…とかそんなんだっけ?

まーとにかく青年誌らしい巨乳盛りだくさんな能力バトルヒロインハーレムもの。2年もの間を空けた割には説明は最小限。大量に出てくるセキレイたちはみんな見覚えがあるものの、あまり覚えてない…。まあ総じて可愛いんだけど、みんなスタイルが同じように良すぎていまひとつ現実味がないんだよなー。

とりあえずおっぱいに潰されたりお風呂に乱入されちゃったりと大変な日々で今回は終わり。なんだかんだで暗めの話になりそうなのは好みじゃないんだけど、ツンデレお嬢様目当てで結局は見ちゃいそうだなー。



■みつどもえ

個人的期待度…★★★★
ヌルくないのがいい感じ度…★★★★★

小学校を舞台に、全く似てない三つ子姉妹が暴れまわるギャグアニメ。原作は漫画レビューサイトなどで話題になっていたので気にはなっていたんだけど、読む機会が無かった。

絵はちょっと特徴があって、妙に肉感的だ。「苺ましまろ」のようなスタイリッシュさはなく、いかにも漫画っぽいぷよぷよっぽさがどこか懐かしいような。原作者は女性で浦安鉄筋家族の大ファンらしいけど、なるほどと感じる。

大人びた子供たちによるシュール系シニカル系かと思いきや、いかにもギャグ漫画なドタバタなノリや、コントのように組み立てられたギャグもあって、すごくストレートに笑えた。このノリが続くようなら今後も期待できる。あと斎藤桃子の女教師が嬉しかった。



■デジモンクロスウォーズ

個人的期待度…★★★☆
細田はー?度…★★★★

アニメ界に燦然と輝く「デジモン」シリーズが数年ぶりに復活。

などと言いつつデジモンに関して言えば正直ほとんど見てなくて。とりあえずウォーゲームを先に見てしまい、その後で初代を見始めて面白いーと思いつつ、細田回まで見たらなんか満足しちゃってそこで停止した状態。以降も周りでの評価が高いんで見たいんだけどなー。

まーそんなわけでデジモン初心者ってことで、イチからって見方でいきます。ただアイキャッチとかに旧デジモンも出てきてるんで、やっぱシリーズのファンのほうが楽しめるんだろうなー。

まずはOPに出てくる凄いメカメカしいデザインのロボに驚く。オメガモンとかも相当だったけど、配色がガンダム…というよりは「コレジャナイロボ」だ。でもハリスタモンのレトロ感はなんかいいな。キャラの顔やファッションセンスなどは色々とデジモンらしい感じなんだけど、塗りがテカってる印象。

熱血主人公に、似たもの相棒であるシャウトモンとの接触。中ボス満載の悪の組織にライバルと、少年冒険要素がこれでもかと詰め込んである。逆に言えばお約束を一気に出してしまいお楽しみはこれからってことでもあるんだけど、仮面ライダーWでも熱い展開を見せている三条陸がシリーズ構成てことで十分期待できる。



■学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD

個人的期待度…★★★★
好きな人はハマりそう度…★★★★★

ゾンビものの漫画が話題になってたなーという程度の知識しかなくて未読。ちなみにゾンビに心ときめくタイプではありません。なんかゾンビ好きって映画好きの人に多いような印象があるんだけどどうなんかな。

とりあえずは最低限のキャラ説明だけで、いきなり学園にゾンビがやってきてさあ大変。マッドハウスということで重みのあるハードなアクション描写はお手の物か。

今風の絵柄に巨乳、ミニスカ、パンチラ、流血、エロ+グロ+アクションというある意味欲望のままに突っ走る娯楽作。「名作」とか「深い」とかそんな評価など相手にしない、とにかく好きなもの作ってやるという姿勢が小気味いい。

つーわけでいきなり友人を殺したりヒロインがビッチだったりと嫌な展開で進みつつ、気合を入れて作ってるB級作品ということで見逃せない感じ。