2009年夏:新アニメ1話感想


■うみものがたり〜あなたがいてくれたコト〜

個人的期待度…★★★★
これはよいつるぺた度…★★★★★

元ネタがパチンコってのはちょっとアレかなーて気もするけど、まーお金がいっぱいあるってことで良いほうに捕らえよー。とりあえず昔のPCエロゲみたいだったパチンコキャラが一新。スレンダーで透明感のある美少女になって一安心。

でーそんな主人公は人魚で、灯理的な天然系幸せキャラ。舞台は沖縄?その他のメイン登場人物も女の子ばっかりで、百合っぽい雰囲気が多いながらも異様にエロいアングルも用意されてて、とにかく作画のクオリティが高い。デフォルメなどの遊び絵もいい感じ。

個人的に水着ってものにはあまりエロさを感じないんだけど、ごく普通の格好をしている人たちの中に居ると妙にエロいな。あと妹のつるぺたっぷりが素晴らしすぎる。

なんだかんだで何かしらの封印をうっかり解いてしまい大事に…といういかにも漫画っぽいストーリーだけど、あくまで叙情的な雰囲気を壊さずに見せていたのはさすが。以降は封印されていた邪悪なものの解消に奔走しつつ、女の子が失恋を経験して成長していくって感じなのかな?…と思って公式サイトを見たら、今後は魔法を使ってなんたらかんたらする魔法少女ものになるらしい。うむ。それもまた良し。

まーとにかくサトジュンらしい期待通りの出来で色々と満足。あとエンディングで正座しているまりん達が可愛かった。



■青い花

個人的期待度…★★★★
おじさんも混ざりたい度…★★★★★

「リストランテ・パラディーゾ」の後のNOISE枠。ただ今回の監督は「ハチクロ」「のだめ」のカサヰケンイチってことで、清潔感のある淡い色合いの絵柄はノイタミナっぽくもある。

とりあえず鎌倉を舞台にメガネ女子高生が痴漢にあったり幼馴染と再会したり従姉妹の結婚にショックを受けたりしているものの、まだどういった方向性に行くのかは不明。それでも透明感のある美麗な絵だけで十分楽しめてしまった。

公式サイトに「ガール・ミーツ・ガール」と書かれているわけで、今後は百合的な世界が展開されそう…ってーあの従姉妹と主人公って付き合ってたの?今後どころかいきなり百合前提だった。



■ニードレス

個人的期待度…★★★
メタ的なギャグはあかほりっぽい度…★★☆

近未来の日本が舞台となってはいるけど、要は世紀末SF的な世界観の中での、特殊超能力を持った連中によるバトルアニメ。メタ的なギャグを入れつつシリアスな要素も入れるバランスはトライガンあたりに近しいものを感じる。

学ラン番長っぽい恥ずかしい衣装やスタジオぬえっぽいメカのデザイン、光り方などは80年代アニメの雰囲気。もちろん全部狙ってるというかそういうネタなわけだけど。

バトルでいちいち文字を出したりパースを付けたりとケレン味を出してはいるんだけど、燃えたり笑ったりまではいかなかったなー。どっちかっつーとキッズ向けくらいのスタンスを感じる…と思っていたら、エンディングのあまりのエロさに目を疑った。はやくこの女の子たち出しなさいよ。



■大正野球娘。

個人的期待度…★★★
セーラー服で野球は不自然なような嬉しいような度…★★★☆

大正時代の女学校を舞台に、野球を始める少女たちの物語。和服とか大正浪漫などの味付けはあるものの、大儀としては部活ものと言えなくもない。まずは王道のメンバー集め。

ほのぼのとした絵柄は派手さはないけど安定してた。ただ野球を始める動機付けが今のところ大したことない感じなので、ドラマとしてはまだ盛り上がらないな。まーとりあえずは9人揃ってからか。

なんつーか色々なフックは用意されているんだけど、ありすぎてどう楽しんでいいのかこっちが手探りになってしまっている感じ。



■化物語

個人的期待度…★★★★
漂う中二臭さにニンマリ度…★★★★

書店で妙に凝った装丁の本を見かけて気になってはいたけど未読。新房監督ってことでワクテカしつつみ始めたらいきなり描きこまれたパンチラでびびった。この時期にある意味どんな残虐シーンよりもチャレンジフルだ。

でー中身は相変わらずの新房演出だけど、緊迫した空気とマッチしてて実にカッコいい。キャラの名前や用語などはどれも恥ずかしくて中二病っぽいけど、そこらへんもみんな好きっしょ?

伝承もの要素などが入ってるあたりは「魍魎の匣」をイメージさせるな。よしよし。ツン系ヒロインがケレン味たっぷりで決めるあたりは「屍姫」「夜桜四重奏」っぽい。い、いかん!

まーそんなわけでストーリー的に面白くなるかどうかは不明だけど、とりあえずは画面と用語でニヤニヤできそうなので期待しつつ見守る方向で。



■エレメントハンター

個人的期待度…★★☆
あれ?普通?度…★★☆

近未来、元素消失なる事件によって世界に穴はあくわ人口は大幅に減るわと色々大変なことになっている世界で、失われた元素を取り戻すエレメントハンターとなった少年少女たち…て感じか。モンスター化した元素を捕まえるってのは玩具っぽい道具と合わせてポケモン的だな。

はかなげなOPからセカイ系っぽい暗い展開を想像していたけど、高いところから落ちても平気だったりして基本シリアスはなく、むしろどんどんモンスターを捕まえていくキッズアニメ展開っぽい。そう考えれば、不真面目な主人公も男の子らしいヤンチャってことになるのか。化学変化を利用してモンスターを倒したりと設定は色々と詰めてあって、高級な学習アニメのようなものを感じた。

主役は妙に棒っぽいなと思ったら子役。ではあるものの声優歴はそれなりで棒期待とまではいかないな。元素記号を組み込んだ元素たちのデザインはなかなかに面白いんだけど、窒素(N)はサハクィエルそっくりだ。



■かなめも

個人的期待度…★★★
きらら丸出し度…★★★

一見すると、女の子いっぱいのゆる系アニメ。まー四文字からして流行だしそういう枠なんだろうなーと思ったらいきなりのお葬式で身寄りが無くなったヒロイン登場でテンション下がる。原作はきらら系てことは四コマか。

でーなんだかんだで新聞専売所に住み込みで働くことになって、様々な女性キャラが登場。百合があったりアル中がいたりロリがあったりと要素多いな。ここに釘宮のツンデレも加わるらしいんで困っちゃうな。

実際のところ中一が身寄りなくなって自分でどうこうするってのはありえない話で、むしろ「中一新聞配達少女」を成立させるために妙に重い設定を背負わされているような。全体に漂う貧乏感もあってなんつーか無為にはしゃげないんだけど、まーきらら原作だし一線を超えるような悲劇はないだろ。

むしろ「教師もの」「美術もの」「軽音もの」といった感じの四コマジャンルと同様に「新聞配達もの」というものが成立していることに驚いた。まー最近は鉄工所漫画とかあるわけだしなー。



■レイナレイナ

個人的期待度…★
録画するほどでは…度…★★★

実際には「世界の絵本から」というシリーズの一環らしい。「おてんばルル」は結局2回しか見なかったけど、その後番組で雰囲気は似てる。ただ今回は公式サイトも無いのな。

オランダの絵本をもとにしたアニメで、内容は「髪の毛を食べたがっているネズミのために逆立ちして髪の毛を食べさせていた少女レイナが、髪の毛についてしまったクセに困る」というなんつーかシュールというか絵本的というか。

まー悪くはないんで他に見るものがなければチャンネル合わせるだろうけど、裏でマジンガーやってるし撮ってまで見ようとは思わないなー。他にも似たようなアニメと合わせて30分番組にしたらよかったのに。

あと今回エンディングでスタッフロールが出るんだけど、製作は完全に日本なのな。なんか海外から持ってきてんのかと思ってた。



■懺・さよなら絶望先生

個人的期待度…★★★☆
まさか絶望先生が「安定株」になるとは度…★★★★

気がつけば三期目。ただ「なのは」とかと違って成長があるわけじゃないので、新鮮な要素は皆無。逆に言えば安心して見れるってことでもある。誰もこのアニメに成長とか望んでないだろうし。

演出とかも相変わらすで、センスのいい差込が入るのはいいんだけど切り替えが早くて読みきれない。まーそもそもが「この先どうなるんだー」てワクワクするタイプじゃなし、力を抜いてニヤニヤ見つつ、実損ねた文字も流しちゃうくらいが正しいんだろなー。

おまけコーナーで小林画伯の絵が見れたのは嬉しかった。そういや最近は絵の上手い声優も多いから忘れてたけどゴトゥーザ様も上手いんだったな。



■プリンセスラバー

個人的期待度…★★☆
制服はAIKAっぽくもある度…★★★

両親を事故に見せかけて殺されて天涯孤独になるのかと思いきや、実はセレブの遠縁だった主人公がいきなり大財閥の後継者として社交界デビューして某国の姫だの許婚の女騎士だのメイドだのにモテモテで困っちゃうという、色々な意味で困っちゃうストーリー。困ったなぁ。

原作は人気エロゲらしくて、非エロにしてPS2にも移植されているパターン。記号化を抑えたエロゲらしいラインを保っている絵柄は悪くないものの、どこかで見たことあるようなキャラや制服、あんまりに都合のいいストーリーなど全体的にB級感が匂うなー。てかメインヒロインがロザバンのモカに、騎士がセイバーに似すぎだろ。

にしてもエロゲ系はよく若本が出てくるな。正直すでにセンスを感じなくなってる…。



■宙のまにまに

個人的期待度…★★★
いいなー。いいなー…度…★★★★

原作は未読。えーと高校の天文部を舞台にした部活ものってことでいいのかな?スタッフ名に星座が打ってあるというような小さな工夫はなんか楽しい。

小学生のころに住んでいた町に高校生になって戻ってきて幼馴染と再開…って青い花とかぶるな。まーこっちは男女だけど。元気系少女に振り回されるメガネ男子という草食系男子もメガネ萌え女子も安心な内容。のだめっぽさも入っててうーむ今時な。

派手な展開は無いけど、なんつーかドタバタしつつも結局はラブラブな二人を見て、こっぱずかしくて背中がこうモゾモゾうにゅうにゅしてしまう感を楽しむものなのか。一歩間違えればそういった青春とあまりにも無縁な自分を省みて欝になりかねんぞこれー。



■東京マグニチュード8.0

個人的期待度…★★★☆
厭世中学生にキュン度…★★★

ノイタミナ枠。冒頭に「精密なシミュレーションに基づいているけど、展開上作りもあるよ」的なテロップをデカデカと出すあたり、なかなかのハッタリが効いてる。タイトルからして悲劇が起きることは分かってるので構えて見始めたけど、キャラはシンプルな漫画っぽくて「それ町」に似てるな。あんま今までのボンズには無かった絵柄という印象。

日常にクサクサして将来にも夢の持てない女子中学生が、弟と一緒に地震に巻き込まれるところまで。リアル路線らしいので、ドラマよりはむしろ「現代の東京に地震が来たらマジでやばいんだろーなー」的な、みんな漠然と不安に思いつつ、だからといってどうしようもないという状況を画面で見せてくれるのを楽しみにするべきか。

まーとりあえず地震が収まってどこまで大変なことになっているのかは見届けたいということでヒキは十分。ただラストの滝川アナは引っ張ったわりに大したこと言わねーな。



■うみねこのなく頃に

個人的期待度…★★★☆
DQNネームってやつか度…★★★★☆

「ひぐらし」と同じ作者の未完のミステリー(?)が早々にアニメ化。大時代的なクローズド・サークル系ホラーミステリー…っぽいけど、「ひぐらし」自体がミステリーとしては破綻しまくりだったし、あくまでミステリー的雰囲気を持ったホラーとして見ておいた方がよさそうだ。

まーとにかくいきなり多すぎるうえに変な名前の登場人物にとまどう。公式サイトの人物相関図を見たら単純だったけど。

大富豪の遺産、訳ありな親族、島に眠る黄金伝説、そしてマザーグース的な秘文等々これでもかといわんばかりのミステリーあるあるが用意されてて、ミステリーに疎い僕でもワクテカせざるを得ないのはさすがというべきか。いやいや「ひぐらしより卑怯」と作者本人が銘打っているくらいだから、まともなミステリーは期待してはいかん。いかんぞー!いやまー実際問題のとこ横溝正史の映画とか見てても犯人当てとか全くできずに流れで見てるだけなんだけど。

まーとにかく色々と用意されてていろいろな意味で続きが見たくなる一話だった。途中のピー音は話題作りのためにわざと入れたんだろうと思ってたら局によっては普通に流れたらしい。



■狼と香辛料2

個人的期待度…★★★★
僕もホロたんと度に出るんだ!度…★★★★★

人気作だった「狼と香辛料」の二期。ホロとロレンスがイチャイチャしつつ新しい町へ…ということで特に説明もないまま続投。まーホロは相変わらず可愛いんだけど、どうにもこのカップルは辛い目に遭うのが当然て感じで見ていて不安になるな。それも基本的に金絡みなんで生々しいというか嫌らしいというか。

今回、人とは違う時間を生きているホロというのが前作以上に強調されているようなので、そこらへんがどうドラマに影響するかってのはちょっと気になる。まー基本安定株なんで安心して見れるか。



■GA 芸術科アートデザインクラス

個人的期待度…★★★
まーオタには美術系多いか度…★★★★

きらら系四コマのアニメ化。ひょっとして今一番アニメに近い雑誌ってきららなんじゃ…?この原作は未読だけど、女の子が可愛いだけじゃなく色使いなどのセンスがよさげだなーと思って表紙とか見てた。

アニメの方の監督は桜井弘明、いわゆるデジキャラットやクロマティ高校の人だけど、そういった脱力系ギャグだけじゃなくウインターガーデンのような雰囲気を持った空気も得意なんで合ってはいそう。

やはり女の子はみんな可愛いしデフォルメのセンスも良いとは思うんだけど、天然の主人公にクール、ロリ、アホ等々、なんつーかキャラ配置がフォーマット通りで正直なとこ目新しさは感じなかった。

内容としては「ひだまりスケッチ」よりも美術よりで、絵の具がカビるだのパンの耳を食べるだのマスキングテープがひっつくだの、美術をかじったことのある人は「あるあるー」てなるんだけど、当然一般的でもないんでピクトとか妙に説明が多くなってた。これみんな面白いんかな…。ただ美術あるあるばっかでは持たないだろうから、今後はもうちょっとキャラ同士のドラマが見れるはず。

そういや浪人生だったころはガッシュで綺麗な色をあらかじめ混ぜて作っておいて、フィルムケースに入れて受験に挑んだりしていたけど、今はフィルム自体が必要ないからケースなんて使ってないんだろうな。



■CANAAN

個人的期待度…★★★☆
おいてきぼり度…★★★

なんかこのアニメ、wiiで発売されて一部ファンに人気で、冬にPSPに移植されるゲーム「428」のネタバレになるとかであえて見ない人がけっこういるようなのでここでも配慮してスペース開けます。これが最後だし、見たくないーて人は戻ってください。

















クールな美少女殺し屋ってことでファントムとかぶるな。

中国のお祭りを舞台に色々と出てきてるけど、関係がいまひとつよく分からん。どうやら「wii版428のその後」からスタートしているらしく、既に出会ったことのあるヒロインたちや因縁のあるらしいアイテムあたり、wii版をプレイしていた人には「おー」てことなんだろうなー。未プレイの身としてはかなり置いてけぼり感。

超能力的なものも出てきて、むしろ「428」ってそういうのもアリな世界だったの?と驚いた。いや何となく「街」っぽいのを想像してたんで(やってないけど)。

OPなどで見られるアクションシーンは派手に動き回っていてヤンマーニっぽいカッコよさ。ナイフを刺すあたり背中フェチにはたまらんのじゃない?全体的なクオリティも高いし、とりあえずはアクション目当てに続行か。