2009年冬:新アニメ1話感想


■FLAG

個人的期待度…★★★
重いわー度…★★★★

「ボトムズ」の高橋良輔が総監督を勤める戦場カメラマンストーリー。

中東っぽい国での内戦を背景に、ロボットというよりはSF3D的な新兵器が投入された作戦記録の仕事を受ける女性カメラマン…という展開。

ナレーションを基調とした重い雰囲気の中、メカの起動ひとつにも時間をかけており、SFミリタリーへのこだわりというか愛のようなものを感じた。

萌えとも燃えとも縁遠いハードなドラマが展開されそう。でー何となくだけど宮武一貴の画集を注文したよ。



■みなみけ おかえり

個人的期待度…★★☆
あんまキャラ覚えてない度…★★★

なんだかんだで三度目のアニメ化。時間帯的に同じ上に、間に入っていたのが同じ作者の「今日の5の2」だったので、なんか長期シリーズのようだ。

製作は二期のスタジオながら、OPは初期からの流れを汲んでるか…とかまーどーでもいいか。んーと相変わらず独特の脱力系で、今回は演出も特に突っ走っているわけでもなく原作を忠実に再現してるのかな?まー今までの積み重ねで見る人は見るだろうし、切る人はとっくに切っているだろうという変な新番組だ。



■WHITE ALBUM

個人的期待度…★★★☆
主人公のウザさ度…★★★★☆

面白FLASHでだけ知っていた、アイドル三角関係エロゲが今になってのアニメ化。時代は1986年ということで、携帯が一般的でない時代のすれ違いドラマらしい。

水樹奈々と平野綾っつー二大歌姫キャスティングは狙ってんなー。色々と評判の悪い主人公はいきなりウザいタイプで今後もイライラさせられそーだ。急にイラストタッチになったり文字が入ったりとそれなりに演出は凝っていたけど、キャラの名前もよく把握できない地点でどんどん話が進んでいっていまひとつ分かりづらかったか。

絵柄としてはSCHOOL DAYSよりは古い感じで萌え度は低め。とりあえず芸能界のイジメとか親とうまくいってない主人公とか不穏な空気満載で、しかも今後ますますドロドロしていくんだから疲れそー。



■続 夏目友人帳

個人的期待度…★★★★
ニャンコ先生萌え度…★★★★☆

良作だった「夏目友人帳」の続編。夏の雰囲気だった前作から今回は冬か。

黒ニャンコ先生登場という、ある意味ショッキングながらもほのぼのとしたエピソードをかましつつ友人帳などの基本ルールを見せて、妖怪と人間の危うげな関係や敵対するばかりではない存在を丁寧に描く、満足度の高い一話だった。EDの紙に描かれているような雰囲気もいい感じ。

ニャンコ先生との掛け合いも手馴れた感じで安心して見ていられるし、安定株として楽しめそうだ。



■宇宙をかける少女

個人的期待度…★★★★
色々と鬱サインらしきものが度…★★★

ポップな絵柄のキャラはキムタカ?と思いきや胸のサイズ的に違うか。スタッフを見るとアイマスゼノグラシアあたりで見かけた名前があるような…。レオパルドのウザさはインペルを見ているようだ。

メカと美少女てんこもりのスペオペ学園物。になるのかな?制服はミニスカでエロいので、とりあえず見てるだけでも楽しい…と思いきや、いきなりコロニーがワープしてきてハードな展開に。

怪奇課なる存在が出てきたりアホっぽい人工知能が出てきたり、どこまで真剣に見るべきなのか判断しかねる。やってることはドタバタギャグなんだけど、各キャラの見せる不穏な表情などは重いドラマの可能性も。とにかく何が起きるか分からないけど、サンライズということで一定のクオリティは守ってくれそうなので先を見守ろー。



■獣の奏者エリン

個人的期待度…★★★
あれ?よつば?度…★★★★★★

NHKの新作。キャラなどは目新しい感じではなく、世界名作劇場っぽいおとなしさを感じるんだけど、OPや獣の暴れシーンなどに見られる独自なイラスト演出は何か迫力を感じる。主人公エリンの服装と緑の髪はちょっと「よつばと!」を連想させるけど、世界観は圧倒的にシビアだ。

ストーリーとしては危うげな獣を操る村で、これまたよそ者として危うい立場の主人公母娘が描かれていて、どうにも見ていてハラハラする。今のところこれといった爽快感が感じられないので、下手すると自然消滅させちゃうかもー。



■マリア様がみてる 4th シーズン

個人的期待度…★★
展開早っ!度…★★★

珍しく原作既読のアニメ。しかし意外というか何故かというか実は今までのアニメシリーズはほとんど見てない。

久々とはいえ既に4作目ということかスールなど世界観の説明は省かれてサクサクと話が進む。というか本編始まって5分で演劇開始から加南子が空気悪くなるまでいって原作知らんとこれ意味分からんぞ。さらに瞳子が演劇部とケンカしてツンデレて戻って…と展開がめっちゃ早い。こ、ここはもっと美味しくツンデレをいただくところではー!

まー原作ファンとしては瞳子が頬を染めてるのを見てるだけでニヤニヤできるんだけど、ここからだと加南子の家庭問題、瞳子の妹問題がメインで話が進んでいくわけで、重めの展開になってしまうのかな。

あとEDの百合っぷりが相当エロい。けしからん!でも可愛いー!と思ったら中嶋敦子だった。あると思います。



■ドルアーガの塔 〜the Sword of URUK〜

個人的期待度…★★★☆
らめぇの次はひぎぃ(二話)度…★★★

色々と問題は解決せず、ヒロインが裏切ったりしてた前作の後を次いでの2期。相変わらず本編と関係ないOPなのな。

今回は前作のようなお遊び一話はなし。前作の主要キャラがガイドや居酒屋のオヤジや引きこもりに身をやつしている姿はどうにもやり切れないものの、ファティナのエロ献身には身悶えた。こういうのでいいんだよこういうので。まーとにかく落ちぶれていた連中の前にチビサイズのカイが現れて、再度塔を目指すらしい。

正直なところ前作は見方やストーリーがよく分からずとまどっていたんだけど、今回は「裏切りにあって落ちぶれた連中が真実を求めて再度立ち上がる」という方向性が見えているので分かりやすくなった気がする。まだ出てきてないキャラも含めて以降に注目。ファティナの肉感豊かな足にも注目。



■まりあ†ほりっく

個人的期待度…★★★★☆
今のところメイドさんだな度…★★★★

厳格なミッション系女子高に入ったヒロインが、女装した男に出合って…という、設定だけ聞くと「乙女はお姉さまに恋してる」の視点変え。しかし中身はというとそもそも男性嫌いで百合妄想爆発のヒロインに、「百合」を「レズビアン」と切り捨てる男という、むしろ最近のオタ界で流行している「女装」「百合」あたりを使ったメタコメディのようだ。ちなみに原作は「破天荒遊戯」の人らしい。あーなんか分かる気がする。

でーそんな一歩間違えればエロゲ、ネタ的なストーリーを新房監督が相変わらずの独自な演出で描いていて、安っぽさを感じさせないのはさすが。いやネタアニメだとは思うんだけど。

ミュシャなどアール・ヌーヴォー的な止め絵は厳格な女子高の雰囲気に合わせて自然とそうなってるのかなーと思いきや、オマケコーナーでモナリザだのピカソだのの素材が出てきたので、やはりそこらへん美術的なものを意識しているようでこの先も楽しみ。とりあえず毒舌メイドさんの足を舐めたいです。舐めたいです!(「悔しいです!」のノリで)



■RIDEBACK-ライドバック-

個人的期待度…★★★
げんしけんっぽくも度…★★★

予告を見た地点では「IGPX」っぽい、新しいメカを乗りこなす主人公の成長ストーリーかと思いきや、革命軍に支配された世界という設定で、どこか重い雰囲気。

バレエに挫折して大学に通いだしたヒロインが偶然にライドバックなる乗り物に出会い、運転してみたら暴走、しかし彼女の秘めたる才能か見事に乗りこなし…という、メカと主人公の王道的出会い。

大学やサークルの雰囲気などは「ああっ女神さまっ」っぽく、それだけでも青春群像劇として展開できそうだけど、革命軍などが絡んでくるんだろうなー。アニメとしての作りは丁寧で、派手さはないものの安心して見ていられた。



■源氏物語千年紀 Genji

個人的期待度…★★
いやさすがにこれは度…★★★

古典名作ナンパ物語の「源氏物語」(未読)を、クオリティに関しては定評のあるノイタミナ枠、しかも出崎監督でアニメ化ということでどうなるか…と思いきや、なんというか、なんというかちょっと想像とは違う方に美麗で、正直なところ最初に見た印象は「…レディコミック?」だった。まー女性向けというノイタミナ枠の基本コンセプトとしてはアリか。

個人的に源氏物語というものにちゃんと触れたことがないので、このアニメでイメージが付いてしまうのが恐い気も。まーしかし今後の人生で源氏物語を読む機会があるかどうかも分からないし別物と捕らえて追っていくかー。



■鉄腕バーディー'02 DECODE

個人的期待度…★★★★
よくできた幼馴染やでー度…★★★

なんだかんだで良作としてまとめられた感のある鉄腕バーディーの二期。ナビ番組を一回挟んでいたこともあって、前作の事件一ヵ月後からすんなりと進行。まーけっこう面倒な事情だったからナビ番組は正解か。

今回も前作リュンカ騒動の原因となった連中が脱走して地球に潜伏。さらにバーディーの幼馴染も絡んでくるようで、どっちかというとバーディーのドラマを描いていくのかな。

にしても「有田しおんでありますー」は、芸能界でキャラを作ってる演出としての棒読みだってのは分かるけどいくらなんでも変すぎだろ。



■鋼殻のレギオス

個人的期待度…★★
銀色のオリンシスの不吉度…★★★★☆

砂漠の中でドーム生活を送る人類に襲い掛かる「汚染虫」なる巨大昆虫の群れと戦う超能力集団…というOPから一転して学園ものに。

公式サイトを見る限り基本的には超能力学園ドラマのようだけど、どこかミリタリー的な雰囲気や膨大かつ多彩なキャラなどは「ガンパレードマーチ」を髣髴させる。まーとにかく色々な要素が詰まってそう…と思ってwikiで調べてみたら、膨大な世界観の説明が出てきて心が折れた。



■空を見上げる少女の瞳に映る世界

個人的期待度…★★
こ、このタイトルは…度…★★★★★

タイトルからして「やっちまったなー!」といわざるをえないヲタ臭さ。京アニが企画から立ち上げる「京アニプロジェクト」で製作された「ムント」「ムント2」というOVA作品に新作カットを加えたものらしい。ふむふむ。てーことは完全新作ではないわけか。

他の人には見えない「浮島」が何故か見えてしまう少女の前に、滅び行く天上世界を救うための使者が現れ、事件に巻き込まれていく…というバリバリのファンタジー世界バトルもの。世界観は「エルハザード」に近いか。アクションなどは派手な動きをしていて良いんだけど、ムントが製作されたのって6年前。6年前でこのセンスは既に古くなってるよなー。