2007年春:新アニメ1話感想-1


■天元突破グレンラガン

個人的期待度…★★★★
股間がドリルな同人誌が大量に作られそう度…★★★★

ガイナックスのテレビアニメって久々のような。監督は「フリクリ」の今石洋之。などと言いつつフリクリは見てないんだけど、やはりどこかセンスが通じるものがあるような。

退廃的地下世界で奴隷的生活を送っていたあげだま似の主人公がロボットを見つけ、不良っぽいアニキと、突然現れたアネゴ系ヒロインに巻き込まれるような形で世界に飛び出す…という感じの内容。

一話という事で作画は相当に気合が入っていた。いちいち大仰な見栄を決めたり、動きがエロかったりするあたりもかなりオタ向きを意識した感じ。「ドリルに燃える」ってのも、基本オタク的な価値観だし。というわけで深夜にやってても違和感ない。むしろ日曜の朝にやっていることに違和感を感じるような。

顔に手足が付いたようなロボットはグランゾートなどを思い出させるが、主人公ロボはちゃんとした人型になるっぽい。ヒロインの胸に対するこだわりは、アベノ橋魔法商店街のムネムネを思い出すな。しかし露出が激しい割りにあっけらかんとしているあたり、あんまりオタには人気でなさそうな。

とりあえずどういったものをどうカッコよく見せたいかという、監督の意図は一本通ってる感じ。ロボットアニメらしからぬスタイリッシュさで、どう面白く展開させれるかは興味深い。



■ゲゲゲの鬼太郎

個人的期待度…★★☆
猫娘萌え度…★★★☆

5度目のアニメ化ということで、なんていうかこう何度もアニメ化されると「今回はどんな感じ?」という確認をするような気分になってくる

でー今回は、妙に猫娘が可愛い。他の一般人キャラクターなども、水木ラインを維持しながら現代風にアレンジしてあり、個人的には鬼太郎に求めるのはそういったことではないような気もするんだけど、子供にとってはそっちの方が親しみやすいのかな。猫娘が四つんばいで駆け回ったりするのはなんかエロかった。

あと、妙に鬼太郎が視聴者を驚かすというか、眼が透過光になったりして凄みがあるんだけどどうした?と思ったら、監督の貝澤幸男って人は「ぬーべー」とか作ってた人らしくてちょっと納得。



■ハヤテのごとく!

個人的期待度…★★★
元ネタ探し度…★★★☆

サンデーで連載中の、オタ向けラブコメがアニメ化。珍しく原作を読んでる。

でー始まるやいなやツンデレヒロインが釘宮、ナレーションが若本、さらに曲かKOTOKO、ガンダムや鉄人、コンボイらしきシルエットまで出てきて、OPだけでもこれでもかというばかりのオタ向きなパロディ満載。

本編でも響鬼、エヴァ、ガンダム、しまいにはワタルなどから色々と持ってきてたけど、やはりそういうのを喜ぶのはいわゆる大きなお友達なわけで、やはり日曜朝よりも深夜にやった方が良かったのでは…とも思う。ていうか原作よりもパロディが多くなってたんだけど、そっちを極めるつもりなんかな。

にしても、色々とパロディを入れてても結局若本が全て持っていっているような。



■ヒロイックエイジ

個人的期待度…★★★
ゆかりんと釘宮の双子度…★★★★★

最初に世界観をナレーションで語るのは最近の流行なのか。マスターオブエピックかデルトラクエストかと思わせるような、様々な種族が出てくる壮大な宇宙史のようなものを一気に説明されてちょっとげんなり。OPはまだおあずけか。

しかし実際に本編が始まると、正統派スペースオペラっぽい感じで作画も良好。スタッフを見れば製作がXEBECでキャラデザが平井久司、んでもって冲方丁というファフナーのメンツか、こりゃまた重いドラマが始まるんかなー。

と思ったら、巨大昆虫とロボットが砂漠を舞台に戦闘を始めるもんだから、銀色のオリンシスを思い出しすぎた。不吉な。

それでも全体で見れば、砂漠で一人、墜落した宇宙船で暮らしている野生児がコンピュータをお母さんと呼んで一方的な会話を繰り返している重さや、一筋縄ではいかなそうな主人公の覚醒能力も含め、見せ場はちゃんと用意されていて上手い感じ。正直、壮大すぎてあまり好きなタイプではないんだけど、とりあえずは続投すべきか。



■瀬戸の花嫁

個人的期待度…★★★☆
モモーイ度…★★★★★

人魚+ヤクザという要素の、押しかけ女房系ドタバタラブコメということでいいのかな。絵柄は記号化が強いながらもなかなか可愛い。ちなみに「瀬戸は 日暮れて 夕波小波」で有名な歌謡曲とは何の関係も無いっぽい。

製作はGONZO×AICということで作画は期待できるか。監督は「マジカノ!」「エンジェる〜ん」の岸誠二。どちらも最初はダメだ…と思いつつ、最終回まぎわはそれなりに楽しめた印象がある。OPのダンスやポップな色使いはすっかり名物と言っていいね。ちなみにヒロインの声はモモーイということでOP主題歌もモモーイ。

テンポは悪くなかったと思うけど、今回は基本設定の説明に終始してしまった感じ。一番飛ばしていたのが主人公のお母さんだったような…。今後は極道と一般のギャップ系ギャグになるのかな。大作にはならないだろうけど、ほのぼのと笑わせて欲しい。



■ミュータントタートルズ

個人的期待度…★★
カワバンガ度…★★★☆

昔やってたタートルズのアニメは、見事な脱力&脱線っぷりで、実に楽しかった。シュレッダーの母親が出てきて軍団を乗っ取ったり。その後、異様にマッチョになったりといった展開もされていたけど、個人的にはどこか外れた感じ、オトボケな空気の方が好きだった。

※マッチョ版はここに情報があった。
http://ppgcom.blog12.fc2.com/blog-entry-507.html

でー今回は、マッチョとまではいかないけど、それなりにがっしりして白目でカッコいい感じ。太目の線とカラフルな色彩、黒い影を多めに使った画面や、とにかく軽口を叩きながらの行動は、かなり忠実にアメコミを再現しているような。夜の街を飛び回るタートルズはなかなかカッコいい。

というわけでアメコミアニメとして見栄えよく作られているんだけど、やはりこういったアニメにはどこかおちゃらけた空気が欲しいと思ってしまう。まあそこらへんの脱線は、ある程度声優さんが慣れてから…というのは分かってるんだけど、現状の異常なアニメの量ではそこまで待つ余裕は無いかなー。



■エル・カザド

個人的期待度…★★☆
珍しく主役が陽気度…★★★

今回もちゃんとあります真下耕一タイム。NOIR、MADLAXの流れを汲んだ神秘的な音楽、アクション&ガン&秘宝という世界観で、タイプが違う美少女二人の絡み合う運命が描かれるっぽい。そのどれもがレベル高く処理されているとは思うんだけど、いくらなんでもこう似ているとドキドキ感は生まれないなー。

特にここ最近はツバサクロニクルや.hackで似たような音楽を流されている記憶があって、ますますもって新鮮さが感じられない。でー実際、上記のどのアニメも完成度は高そうだと思いつつも途中で切ってしまっているんだよなー。今回も一話から大量の伏線、謎ワード満載で一回見逃したらついていけなくなりそう。うーむやはりちょっと厳しいかなー。



■美少女戦麗舞パンシャーヌ

個人的期待度…★★★★★
全く興奮しないパンチラ度…★★★★★

「びしょうじょせれぶぱんしゃーぬ」と読む。なんだそれーと思いつつサイトを見ると、懐かしのポワトリンを髣髴させるマスク少女戦士特撮が。こ、これはどこからどう見ても「おどる!大竜宮城」「有言実行姉妹シュシュトリアン」そして「爆走戦隊カーレンジャー」といったハチャメチャ特撮の雄、浦沢義雄だー!

最近は「練馬大根ブラザーズ」とかでアニメをやっていたが、久々の特撮なのかな?今回も不条理&チープな魅力満開。本編が始まるやいなや、ゴミ捨て場のゴミ袋の中からTシャツ姿の猫ひろしが「にゃ〜!」と出てきて、なんとこれが神様という世界。メイクすらなし。これぞ浦沢よ!

でー本編の主人公は、娘もいる人妻なんだけど、女子高生だったころに、その神様に頼まれてスーパーヒロインをやっていたという過去を持っている(大学生になって引退)。つまり今回のヒロインはその娘か…と思ったら、なんとそのまま人妻が10年ぶりに再度ヒロインをやらされるという展開に。えええええ。(ちなみに別段セレブでもありません)

もちろんムチャクチャはそれだけでなく、「正体がバレたらナマコにする」「美少女という年でもないがしょうがない」「コスチュームはコスパで」そして戦闘前に百人一首を詠む、決め台詞は「戦う愛のエレガント」最終的な必殺技は「シロガネーゼアタック」…と、やりたい放題。敵も全身タイツ&ゴムマスクのチープすぎる宇宙人で、そいつが乗っているUFOも吊り下げている糸が丸見え。電王と同じ時代の作品とは思えない。しかしそこがいい。

とにかく人妻がスカートを履いて仮面をつけてスーパーヒロインをやらされる恥辱話ということで、オタというかそっち系のマニアが喜びそう。個人的には、懐かしの不条理お笑い特撮ということで実に楽しみ。いまのところ「楽しめる度」では頭一つというか2周くらいした上に頭4つくらい飛び出てる。ちなみにいわゆる話題作になる可能性は0なうえ、ダメは人は全くダメなので要注意な。



■クレイモア

個人的期待度…★★★
デスノートからの流れ度…★★★

原作漫画は未読なんだけど、どちらかといえば硬派なファンタジーなのかな。amazonのレビューなどでは好評なようだ。イメージとしてはベルセルクっぽい気がする。それを最近好調のマッドハウスがアニメ化。

アニメっぽくない若干クセのある絵柄で、なんというかとにかく暗く陰鬱な雰囲気。単に町を歩いているだけなのにバックにノイズのような音が鳴ったりしてますます不安感を煽る。

半人半妖の主人公が、人に紛れて食人をしている妖魔を倒していくというピカレスクヒーロー系の話のようだ。妖魔は人を食らうと、その人間の姿も記憶も入手できるということで、かなり知的な存在なのね。単に力の強いモンスターを倒すというだけでなく、そこらへんでのトリックなども期待できる感じ。戦闘も短いながらもスピード感はあった。

正直、今回の話では飛びぬけた魅力までは感じなかったんだけど、とりあえず安定して見ていけそう。一番のライバルは、野球中継の延長による放送時間のズレかも…。



■キスダム

個人的期待度…★★★☆
虫こわいよこわいよ虫度…★★★★☆

キスダムってガンダムのラブコメみたいなもんか…?などと思ってたら、いきなり豪華客船沈没のパニック描写で始まって度肝を抜かれた。

突然変異の化け物と人類との戦闘をメインにした近未来SFって感じか。メカデザインが河森正治ということで、そこらへん基本はメカメカしい。キャラはいまひとつパンチが弱いかな。

とにかく大量に出てくる虫の描写が気持ち悪くて、なんか身体中をムズムズさせられた。突然変異の生き物の描写もグロテスクで、どちらかというとパニックもの的な雰囲気を感じる。

それにしても第一話で世界観の説明もほどほどに事件発動→秘宝発見→奪い合い→納豆ミサイル発射まではまだしも、主人公死亡→秘宝発動というのは急すぎて、感情移入するヒマもなかった。見せ場を詰め込んだというよりは駆け足すぎる印象の方が強かったかなー。



■セイント・ビースト〜光陰叙事詩天使譚〜

個人的期待度…★
唐突な歌期待度…★★★★

かっこいい男の子がいっぱいだー。んーとみんな天使?ふーん。

wikiで調べてみたら、男子向けメディアミックス企画だった「天使のしっぽ」から派生した女子向けメディアミックスというややこしい経緯があるようだ。それなりの歴史のあるものらしく、2003年にすでに前作のアニメがあったらしい。けど、見ていないどころか存在すら知らなかった。浅学を恥じるばかり。

そんな感じで恥じ入りつつ見始めたら、爽やかな草原で、美形の少年たちがバトルの練習をしつつ、キックをバリアではね返す導入で見事に腰が砕けた。世界観も掴めないまま色々なキャラが出てきて、一見には全く分からない。

BLというよりはネオロマっぽい雰囲気で、アンジェリーク+星矢って感じたかな。女の子は出てこないのかな…などと思ってたら、途中で「人間には男と女というものがあって、結婚というものをして子孫を残すのだ」「我々とはだいぶ違うな」という描写が出てきて、なんていうか、なんというか。



■ひとひら

個人的期待度…★★☆
しかし妙に美麗度…★★★★

えーと演劇部を舞台にした青春ものってことかな?原作漫画は「男性向け少女漫画誌」と銘打ってある「コミックハイ!」で連載しているようだけど未読。

極度のあがり症の女の子が演劇部に入ってしまう…という話らしい。洗練されている感じではないんだけど、けっこう主人公の女の子は可愛いかな。

じっくりと爽やかな空気を描こうとしているのは好感持てるんだけど、いくらなんでも主人公が大人しいというか主体がなさすぎてイラついてしまった。強引に演劇研究部に入らせてしまうのもなんかいやだー。とりあえずもうちょっと見るけど、イライラが募るままだったら切ってしまいそう。貧乏姉妹物語もそんな感じで途中で切っちゃったし…。



■ながされて藍蘭島

個人的期待度…★★☆
ほっちゃん度…★★★★☆

タイトルのオタ臭さからして、女の子ばっかりの島に流れ着いた男のドタバタハーレムアニメとかじゃないのかー?と思ってたら、本当にその通りだった。

人工呼吸→お風呂で洗いっこ→女の子二人の生乳にサンドイッチという感じで、とにかく唯一の男である主人公を大量の女の子が奪い合うという、ここまでストレートに欲望丸出しの展開も珍しい。押さえつけられていた父親を超えるというオプションもあるようだけど、付け足しって感じだなー。

とりあえずヒロインの声&OP&EDはほっちゃんで、そこらへんは悪くない感じ。ほっちゃんもネギま!?ですっかりハイテンション白痴がお家芸になった感じだなー。というわけですっかりおなかいっぱいの設定ではあるんだけど、なんだかんだで見ちゃうのだろうか。



■ギガンテック・フォーミュラ

個人的期待度…★★★☆
ほっぺた度…★★★★

近未来ロボット戦争もの。スタッフを見ると、ギガンティックデザインと銘打って出渕、、河森、藤田、宮武、山根、そして大河原といったそうそうたる名前が並んでいて異様に豪華なんだけど、毎回出てくる敵ロボットが違うってことなのかな。

キャラに関しては、ちょっと絵柄もクセがあるか。主人公のアップとか、眼が見開いていてかなり怖いんすけど。美少女パイロットとか幼女の上官とか出てくるんだけど、絵柄のせいか萌え度は低い。キャラデザはかみちゅ!の人なんだけどなー。

全体のトーンは暗めで、それなりにリアル路線なのか…と思いきや、主人公ロボはトリコロールカラーのスパロボ系。というか製作会社がスパロボディバインウォーズと同じなのでCGの動きもあんな感じ。

実際に戦争が起こっているのに、主人公はゲーム大会で優勝してたりして、なんか地に足がつかないような印象を受けた。色々と思わせぶりな見せ方をしているあたりは気を使っている感じがするので、もうちょっと見守っていきましょー。



■シャイニングティアーズ・クロス・ウインド

個人的期待度…★★☆
制服の方がよくね?度…★★★☆

美麗アニメシーンが多くて有名なゲームがアニメ化。というわけで今回のアニメも絵柄は美麗ながら実にオタっぽい。いちいちBLらしき空気を出したり、客層は完全にオタに絞ってる感じか。
平和な学園に魔物と、それを追うネコミミ美少女が現れ、魔物に主人公が襲われて…と思ったら、けっこうなガタイのウェアウルフをあっさりぶん殴って倒す主人公。強えー。そんでもって異世界に飛んだと思いきや、ゴブリンを蹴飛ばしたあげく絞め殺す主人公。怖えー。そしてヒロインも覚醒して胸から剣出したーとりあえずサイクロプスは倒したけどこれからどうなっちゃうのー?

正直、ファンタジーものとしてはありがちすぎるな導入ではあるけど、とりあえず一話ということもあって作画は良好で普通に楽しめた。作画が崩れた時のことを考えるとちょっと怖いがとりあえずは見ておくべきか。

ちなみに監督はわたなべひろしで、最近は「地獄少女」で活躍してた人。僕の世代には「ミンキーモモ」で美麗イラスト描いてた人って印象の方が強いんだけど。



■DARKER THAN BLACK 黒の契約者

個人的期待度…★★★★☆
指ポキ度…★★★★

近未来の東京を舞台に、契約者と呼ばれる超能力者、そして公安も含めての戦いを描くっぽい。

雰囲気は基本的に暗めだけど、アパートの大家のおばあちゃんに主人公がコキ使われる描写などはそれなりにほのぼのしていて、バランスを取ろうという意思が感じられた。

主人公は一癖ある感じで、一見ダメ男だけど実は…というわけで、何となくだけど女性に人気出そうな。能力を使う=契約の対価として自分で指の骨を折ったり、躊躇無く手にナイフを突き刺したりする描写はかなり痛げで、いかにも深夜アニメらしい感じだ。

今回はまだ基本設定も出し切っていない感じで、色々と分からない要素が多いんだけど、それは今後説明されていくのかな。契約者の活動によって星が流れるということは、星と契約しているのか?ドールとは?

製作はハガレンやホスト部のボンズということで絵的、アングル的にも安定していた。これはけっこう期待していいんじゃないかな?



■ラブ★コン

個人的期待度…★★★
僕も身長差は気にしません度…★★★★

全編関西弁で進行しているんだけど、関西の人から見るとどうなんかな。とりあえず全体的に勢いのある陽気なラブコメって感じ。

監督は宇田鋼之介って人で、劇場版ワンピなどを手がけている人らしいんだけど未見。アニメとしては実にこなれてる感じで作画レベルも高く、遊び心も満載の演出で総合的なできばえはかなりのものだったんだけど、ワンピースのスタッフが絡んでるんかな?

とにかく主人公たちが爽やかで、ともすればイヤミに感じてしまったりウザく感じそうな部分をうまいことテンションを高めたアニメ的演出で楽しませてしまうのは見事だった。その分ラブストーリーとしての緊迫感は感じられないんだけど、今後もこのテンションを保ってくれるならそういうアニメとして楽しめそう。こどものおもちゃ的ドタバタを期待。



■地球へ…

個人的期待度…★★★
瞳キラキラ度…★★★

妖奇士の打ち切りを引き継いで始まった著名SF。原作、旧アニメともに未見。

竹宮恵子のクラシックな絵柄が現在風にアレンジされていたんだけど、入浴シーンや研究員などのスタイルはレトロフューチャーの味わいすら感じられ、それはそれでいい感じ。キャラデザは結城信輝ってことでちょっと雰囲気はエスカフローネっぽいかな。

直情的な主人公が、運命に巻き込まれていく王道的な一話で、スケールの大きな展開が待ち構えていそうな感じ。勉強の意味も含めて、じっくりと見ていこうと思う。



■神曲奏界ポリフォニカ

個人的期待度…★★☆
てか4時すぎから放送て度…★★★

原作はライノベなんだけど未読。高層ビルなどは建っているが、精霊が存在する現代風ファンタジー世界で、楽器をモチーフに戦う組織の活躍を描く…という感じかな?主人公はツンデレだけど、ちょっとケバい感じが強いか。

第一話なのに作画は微妙…というかいまいちでした。デザインはエロゲっぽくてそれなりに悪くないとは思うんだけど。「ダンティスト」が、バイクを変形させたピアノで「神曲」を弾くと、ロリ系少女精霊が巨乳お姉さんに変身して能力発揮…という。んーこらオタ臭いわー。でも嫌いじゃないぜ?

衣装のエロさとか基本設定のありがち感などに、90年代OVA的な匂いを感じた。25時くらいの放送であれば普通にありそうだけど、さすがに28時、つまりは深夜4時というこの時間まで起きて見るかというと厳しいものがあるかなー。



■大江戸ロケット

個人的期待度…★★★☆
セガのゲームは世界いち度…★★★★☆

原作が時代もの戯曲という異色作。演劇で公演されているもののようだけどもちろん未見。

始まるやいなや、みなもと「風雲児たち」太郎の特徴ありすぎるキャラが出てきて目を疑った。ちなみにキャラデザはサムシング吉松こと吉松孝博。サイバーフォーミュラとか十兵衛ちゃんで、単なる美形だけでない珍妙なキャラをこなす安心感みたいなものはある。

基本は、節約を奨励している幕府に対して「巨大花火を打ち上げたい」という夢を持つ主人公:清吉のところに、月の少女が現れて…というドタバタっぽい。水墨画っぽい荒々しいタッチの背景、不必要なケレン味、ジャズっぽい音楽などにも遊び心が感じられて好感触だった。

初見では「なんじゃこりゃ」と感じがちなアニメではあるけど、個人適にはどうなるか楽しみかな。